ハカランダ(fueguia1833)
日本語版公式サイトに書いてある香料(2016年のエディション)は1.Bergamot, 2.Cedar Moss, 3.Patchouliのシプレノートとなっていますが、2017年9月22日時点で英語版サイトを見ると1.Rosewood, 2.Mahogany, 3.SpruceのWoody Dryノートとなっており、店員さんも「ローズウッドが使われている」とおっしゃっていたので、おそらく英語版サイトの方が最新の情報であると思います。
ビブリオテッカデバベルとラホベンノーチェ(fueguia1833)
どちらもアルゼンチンの作家、ボルヘスの作品からインスピレーションを受けています。フエギアには文学作品にインスピレーションを受けて作られたものが多くありますが、その中でも特にボルヘスの作品が多いと感じます。
fueguia1833の世界観とCactus Azul&Darwinの物語
フエギアの香りの世界観と、購入した香りのバックグラウンドを書いてみます。
ヴィトリオールドゥイエ(セルジュ・ルタンス)
Twitterのフォロワーさんのご厚意で我が家にお迎えしました。「最高級のカーネーション」です。
ミュール エ ムスク(ラルチザン パフューム)
「ムスクってどんな香りなんだろう?」
フレグランスを嗅ぎ始めてからの疑問でした。
これまでブログに書いてきたのは何なんだ、という話ですが…特に最後の方に感じる、もわっとした柔らかい香りかな?とわかったつもりで(笑)書いていました。
フレグランスのラストノートに用いられることが非常に多いムスク。かなりの割合で入っている気がします。
ムスクは麝香(ジャコウ)とも呼ばれ、もともとオスのジャコウジカの分泌質から取られる香料です。現在はシカの保護のためほとんどが合成香料であると聞きます。
石鹸の匂いは「ムスク+フローラル(薔薇など)」なのだそうです。であれば、石鹸のような匂いなのでしょうか。
そんな疑問を持ちながら、ラルチザン パフュームのベストセラーの香り、ミュール エ ムスク(黒いちごとムスク)を嗅いでみました。
フレグランスファミリー :フレッシュ
(フレッシュ フルーティ ムスキー)
ヘッドノート : レモン、オレンジ、バジル、ラベンダー
ハートノート : ブラックベリー、ジャスミン
ベースノート : ムスク、パチュリ、オークモス
調香師 : ジャン・ラポルト
「ラルチザンと言えばこの香りと言われている」と店員さんに紹介していただきました。
いただいたパンフレットにも、まるまる1ページが割かれており、ブランドにとって特別な存在であることがうかがえます。
公式によれば、「まるで晴れた日にブラックベリー摘みをした思い出のような香り」とのことです。
トップはかなりジューシー。「柑橘系~!」というほどではないのですが、レモンやオレンジが楽しく踊ります。そこにベリーのような、これもジューシーな香りが加わってきます。これがおそらく黒いちごなのでしょう。
とはいえ、私はあまり黒いちごになじみがありません。
香料にブラックベリーとあるけど、どんなものなんだろう?
調べてみました。
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E3%83%96%E3%83%A9%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%99%E3%83%AA%E3%83%BC
「クロイチゴ、ブラックラズベリーはいずれもラズベリーであり、(広義でも)ブラックベリーには含まれない」
…和訳〜〜!
google翻訳でmureを引いてみてもBlackBerryと出てきます。
…和訳〜〜!(しつこい
しばらくすると、ベリーの前に、もわっとした柔らかい匂いが出てきます。これがきっと、ムスクなのでしょう。
このフレグランスのおかげで、「ムスクってだいたいこんな匂いなんだな」というのがわかりました。
ちなみに、「ミュール エ ムスク エクストリーム」という香りも別に存在し、公式曰く「『ミュール エ ムスク オードトワレ』のブラックベリーのノートに、カシスのフルーティで深い香りをブレンド」したもの、とのことです。
だいぶ香料が異なるので、備忘録がてら書いておきます。
フレグランスファミリー :フレッシュ
(フルーティー ムスキー)
ヘッドノート :ベルガモット、カシスのつぼみ、プチグレン
ハートノート : ブラックベリー、レッドベリー、オレンジブロッサム
ベースノート : ムスク、パチュリ、オークモス
調香師 :カリーヌ・ドゥブルイユ
こちらもいつか試香したいものです!
アクア セレスティア(メゾン フランシス クルジャン)
サンプルをゲットしました。
アクア セレスティアとは「天空の水」という意味。
アクア ヴィタエや、ベストセラーとなっているアクア ユニヴェルサリスなどの「アクアシリーズ」最新作です。
『空の青と海の青を繋ぐ、天国のような香り』『ライム、クールミント、ブラックカラントの天国のようなフレッシュさがプロヴァンス産ミモザによって和らげられている。ムスクの香りの、天空のような逃避行。』
とあります(大意)。
確かに「天空の水」かもしれない。フレッシュさと壮大さが同居している。
オフィスに良いのではないでしょうか。
ちなみに、こちらの記事が最高ですので、是非。
もうこの記事で全部説明されてしまっているんですが(笑)、
全体として少しパウダリーに感じます。記事によれば、これはミモザによるもの。ライムやミントがフレッシュなのですが、そこに薄いヴェールがかけられている感じです。それが「空の青と海の青を繋いでいる感覚」を作り上げているような気がします。
無限の広がりを感じさせるフレグランスです。
香り立ちはあまり強くないです。とても静かな香りだと思います。
フレッシュさはありますが、壮大さもあるので、元気が出てくる!というよりは、自然に肩の力を抜いて安らげるような香りだと思います。
…オフィスに良いのではないでしょうか!(2回目)
ローセルジュルタンス(セルジュ・ルタンス)
ドボーン(沼に落ちた音)
ルタンス先生…!
セルジュ・ルタンスと言えば、独自の世界観を持つことで知られるブランド。
公式ホームページを見ていただければわかるとおり、かなり独特のヴィジュアルです。
厳しい直線、影を感じさせる色。特徴的なのは黒色だと思います。
セルジュ・ルタンスはクリスチャン・ディオールや資生堂で様々な仕事をした人物。フランスの人間国宝(※フランス共和国文化芸術勲章コマンドゥール受章)とも聞きました。
ネットで画像検索していただくと、生気を全く感じさせない白い肌のモデルたちの写真が出てくると思います。
あまり柔らかさや優しさは感じません(笑)
私は「ちょっと怖いかも…」と、近寄りがたい雰囲気を感じていました。
しかし、私のtwitterのフォロワーさんたちにはルタンスのファンが多く、何か魅力があるのだろう、と気になってはいました。アットコスメを見ると賛否両論。ネットを色々見ていると「ルタンスはみんな影のある香り」「濃厚な香り」等々、様々なことが書かれていました。
…気になる。
気が付けば足がルクアイーレ8階(伊勢丹)のフレグランス売り場へと向いていました。
***
前置きが長くなりました。
セルジュ・ルタンスの水
それは、「清潔」なイメージ。「清潔」さとはラグジュアリーの原点。
フレグランス本来の意味。
まるでおろしたての白いワイシャツを着るような、喜びと気持ち良さが実感できる香り。
フレッシュ感が持続する、それでいてエレガントな香り。
今までのラインとは異なる観念で作られた新しい価値観の香り。
(公式ホームページより)
「ロー」(フランス語で「水」)と名の付く香水は色々あります。
ディプティックの「ロー」(これとはまた別の、「ロンブルダンロー」もありますね)や、ラルチザンのロードラルチザン。そしてこの、ローセルジュルタンス。
「水」と銘打つからには、何か作り手の特別な想いが込められているのだろう、と推測します。
公式ホームページでは香料は明かされていませんが、お店にあった説明を読んだところ、マグノリアやクラリセージが使われているとのこと。調べたところでは、合成香料のアルデハイドやオゾンノートが使われているようです。
こちらのサイト↓によれば、
オゾンノートとは「独特のツンとしたガスのような香りが特徴。空気のようなライトさと透明感で人気」とのこと。
その時々で感じ方は変わるのですが、涼感を強く感じる時に私が思い起こすのは、猛暑の夏にガンガンに冷房が効いた室内に入った時に感じる、あの空気感。
これがオゾンノートなのでしょうか。鼻梁から喉の奥まで、スーッとした空気が入っていきます。
…なんというか、かなりの清涼感です(※時により、あまり感じないこともあります)。
フレッシュはフレッシュなのですが、冷たい、無機質なイメージもあります。
うーん。ヴィジュアルで見るイメージのとおり、厳しい香りなのだろうか。
最初は少しびくびくしました。
それがつけていると、次第に清涼感がフェードアウトしていき、丸みがでてくるのです。温もりすら感じます。
ムエットだと、冷たい香りのままなのに。
フレグランスをつけていて、自分に体温があることを実感したのは、初めてでした。
全体として静かな作品だと思います。トップも、マグノリアの柔らかさが入っているため、金属のような香りではありません(この柔らかさはトップが終わっても持続します)。
外側に強く主張するというよりは、(清涼感含め)肌の上を沿うように香っていく。そんな香りだと感じました。
…ところで、梅田のルクアイーレ8階のメンズフレグランス売り場はとても良いです。メンズのみならずユニセックスも(場合によってはウィメンズ寄りと思われるものも)置いてあります。
何よりも良いのは、人が少なめで、高級感溢れる店内でゆっくりと香水を見られること。
他の百貨店のフレグランスコーナーだと女性客が中心で、ひっきりなしにお客さんが来ていて(私含めですが)、様々な香水の匂いで充満していますが、こちらはそれに比べるとフラットな環境で香りを見られるように思います。
セルジュ・ルタンス、ヒーリーやイルプロフォーモなどのレアなフレグランスを見られるのも魅力です。