とある愛香家の日記

香水に対する偏愛ばかりを書き連ねております

Vaara(PENHALIGON’S)

2013年発表。

 

日中が50度を超えるジョードプルの街。そこでは家々が涼しさを演出するため多くの家が壁を青く塗っており、ブルーシティと呼ばれています。そこにはインド最後のマハラジャ、ウメイド・ガジ・シン2世が暮らしていて、ペンハリガンが彼のために作ったフレグランスがヴァーラです。調香師はベルトラン・ドゥショフール。ヴァーラは孫娘の名前だそうです。

 

フルーツとスパイスで始まり、マハラジャのサマーハウスに咲き誇るローズやマグノリアへと移ろう。ベースノートはムスクとサンダルウッドで、香りに深みが増していく。

光溢れるインドの青空のもと、宮殿のベランダで、祖父と孫娘が笑いあっているーそんな情景が思い浮かびます。

 

HEAD NOTES

マルメロの実、ローズウォーター、キャロットシード、コリアンダーサフラン

HEART NOTES

モロッカンローズアブソリュートブルガリアンローズオイル、フリージア、インディアンマグノリア、ピオニー、アイリス

BASE NOTES

ハチミツ、ホワイトムスク、シダーウッド、サンダルウッド、松やに、トンカビーン

 

中でも白眉なのはラストノート。ハチミツの香りがとてもとても素晴らしいのです。

 

家族愛に溢れたフレグランス、ヴァーラ。明るい香りなので、デイタイムによく合います。季節は年中いつでも。暑いジョードプルの街にも似合うためか、夏でも使えると思います。

私がつけるとローズがツンツンしてしまうので、肌との相性はチェックした方がいいかもしれません。

 

<余談>

ウメイド・ガジ・シン2世は世界不思議発見でも取り上げられたようです。

http://s.kakaku.com/tv/channel=6/programID=271/episodeID=724965/

見たかった…!

ああ、ジョードプル行きたい…