とある愛香家の日記

香水に対する偏愛ばかりを書き連ねております

ROSE PRIVÉE(L'Artisan Parfumeur)

パフューマリーの聖地、グラースを象徴する花「ローズ ドゥ メ(5月のバラ)」を称えるフレグランス。

ローズ ドゥ メは5月の初旬から約1ヶ月しか摘み取ることができないバラです。

 

トップ:グリーンマンダリン、バイオレットリーフ、バジル、ブラックカラント

ハート:ローズ ドゥ メのアブソリュートカーネーションマグノリアライラック

ラスト:ヘイ(干し草)、パチュリ、ムスク、シプレアコード

 

「ローズ プリヴェ」=”private rose”.

公式サイトによると、

「心躍らせるフレッシュな華やぎ、フレンチシックを思わせる洗練、地中海沿岸の明るい太陽がそそぐ南仏へと誘う臨場感」

ROSE PRIVÉE | ラルチザン パフューム公式サイト | L'Artisan Parfumeur

とありますが、どちらかというと晴れよりも曇りの日を思わせる調香で、陰のある香りだと感じます。薔薇が華やかにたくさん咲き乱れているというよりは、プライベートな庭で、たくさんの花の中ひっそり咲いている…というぐらい、ローズは控えめです。

 

調香師はベルトラン・ドゥショフールとその弟子ステファニー・バクーシュ。2015年発表ですが、既に廃盤となっています。

ラルチザンは改廃の多いブランドで、消費者としては常に廃盤の不安を抱えながらも次々と新作が出るのはエキサイティングでもありますが、その毎回かかる高い開発費はきっと他の製品の高い売値で回収して(後ろから狙撃される音

…一期一会を楽しむのが、ラルチザンとの良い付き合い方なのだと割り切ることにします。