とある愛香家の日記

香水に対する偏愛ばかりを書き連ねております

トラベルセドゥボスフォール(ラルチザン パフューム)

かつて「イスタンブールの空」と呼ばれていた作品(EDP)です。これは廃盤にはなっておらず、今も手に入ります。

調香師ベルトラン・ドゥショフールの今回の旅先は、トルコのイスタンブール
西洋と東洋が交差する場所。まるでスーク(市場)に迷い込んだような体験ができるフレグランスです。(行ったことありませんが)

ヘッドノート :青りんご、ザクロ、ジンジャー、サフラン
ハートノート :アイリス、チューリップ、ローズ、ピスタチオ、ターキッシュデライト(ロクム)
ベースノート :ムスク、アトラス産シダーウッド、ベンゾイン

ミドルに使われているチューリップは、宮殿に咲き誇っているものをイメージしてのことだとか。

林檎やザクロのフルーティーな香りで始まります。やがてアイリスのパウダリーさや、ピスタチオの独特の匂い(美味しいですよね)も出てきます。トップから甘いのですが、割と軽やかで、不思議と心の落ち着きを感じます。ターキッシュデライト(ロクム)というトルコのお菓子の匂いが使われているからか、この香水をつけながらコーヒーを飲んでいたら何とも言えずマッチしました(笑)
ラストはイスタンブールの夕暮れを表現。穏やかなムスクが広がり、夕陽が街を染め上げていくのまで感じさせるのは、見事としか言いようがありません。私はボスフォラス海峡を前に、夕陽を眺めている場面を想像しました。

いつかイスタンブールにも行ってみたいものです!