とある愛香家の日記

香水に対する偏愛ばかりを書き連ねております

BENJOIN19(LE LABO)

シティエクスクルーシブラインのモスクワ限定品です。

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モスクワと聞いただけで私の頭の中ではジンギスカンの「目指せモスクワ」が空耳と共に流れ出します(歌詞はドイツ語)。もすかうもすかう


【1080p】もすかう

 

ベンゾイン19はトルストイ作「アンナ・カレーニナ」における、アンナとヴロンスキーがモスクワ駅で出会う場面を表現。その瞬間、全てが変わり、何一つ元には戻れない。

使われているのはインセンス、ベンゾイン、オリバナム、アンバー、シダー、ムスク。
最初はインセンスの香りが立ち上り、その後、明かされている香料には入っていませんがウードのような癖を感じます(本当に入っているかはわかりません)。そこからベンゾインやオリバナムのまったりした香りへと変わっていきます。ベースノート系が多いからか、私はロシア人作曲家・チャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番や、ラフマニノフピアノ協奏曲第2番(フィギュアスケート浅田真央選手がソチ五輪のフリーで使っていたので、皆さまも聞いたことがあるかもしれません)を聴いた時に感じた、重みのある情熱を思い出しました。

アンナ・カレーニナ」の長さのように持続性有り、と公式にはありますが、日本だと新潮文庫で上中下巻、岩波文庫で上中下巻、光文社古典新訳文庫で4巻が出ています。(この記事を書くにあたり私は「アンナ・カレーニナーまんがで読破ー」を読んでみました。)
実際つけてみると、ルラボならでの香り立ちの淡さがあり(ほんわか香るのはルラボの良さでもあると思っています)、「長時間経つと、鼻を近づけたら香っているのがわかるけど、全然拡散はしない」感がありますので、香りの複雑さを楽しみたければ日中一度付け直しするのをお勧めします。