とある愛香家の日記

香水に対する偏愛ばかりを書き連ねております

CUIR28(LE LABO)

ルラボのシティエクスクルーシブラインのドバイ限定品です。

 

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公式曰く「汗とガソリンいらずのイージーライダー」な、「オリエンタルで中毒性のある終楽章を奏でる香り」とのことで、「最初からクライマックス‼︎」なのかと期待してプッシュしたらいきなりベチバーとレザーが炸裂。ガソリン要らずって何ですか、どう考えてもガソリンじゃないですか。

 

えっ…つまりこういうこと…?

デザートサファリ

www.excite.co.jp

(ドバイには砂漠を4WDに乗って駆け回ったり、ラクダに乗ったりするアトラクションがあります)

 

4WDに乗ったが即、砂漠のデコボコ道を走る超スリリングなドライブへ…。いきなりベースノート系がガツンと香ります。

 

あらためて明かされている香料を見てみると、
レザー(合成香料)、ウッド(ベチバー)、アニマルノート(アンブロックス)、ムスク(ムセノン)とヴァニラアブソリュートが使われています。

衝撃的なトップが少し和らぐとバニラの匂いも若干してきますが、ツンデレ…と言うほどには甘く柔らかくなりません。相変わらずベチバーとレザーの車がブォンブォン音を立てて走っています。

 

はたしてこれが売れるドバイとは??

ドバイは巨大なハブ空港でもある(※エミレーツ航空のサービスは最高で、機内で良い匂いのするおしぼりを配ってくれます)ので、地元民のみならず世界中の人々が集まる都市ですが、観光土産に気軽に買うにはハードすぎると思います。

 

万人ウケするとかしないとか、このブログでもよく書いていますが、日本のみで話をすれば、これは万人どころか香水好きでもかなり人を選ぶのではないでしょうか。

セルジュ・ルタンスなどは独特のコンセプトがあり、個性的な香りであっても熱狂的なファンが世界中にいることが容易に想定されますが、一方のルラボはNY・都会的・シンプルなイメージのメゾンで、はたして客層のうちどれだけこの香りを楽しむ人がいるのか?もしかしたらドバイの人々の嗅覚(好む香り)は日本人とは全く異なるのか?と、己の見聞の狭さを思い知る限りです。昨今は各国のメゾンが中東向けの商品を開発していると聞きますので、もしかしたら中東には我々とは全く異なる嗅覚ワールドが広がっているのかもしれません(まあ、そもそもヨーロッパやアメリカで作られている香水を極東の私たちが楽しんでいるという状況自体、すごいことだとは思いますが…)。もしドバイに行く機会があれば、街に流れる空気の匂いを全力で感じてきたいと思います。