とある愛香家の日記

香水に対する偏愛ばかりを書き連ねております

ロルフェリン(セルジュ・ルタンス)

ロルフェリン。直訳すれば「みなしご」。

[灰の乙女]
その香りは浮遊するベール。
父は木で、母は炎。
星屑のように優美で純粋。
けれどもやがて塵にまみれ、霞んでいく人生の軌跡。
それは記憶。
儚く繊細だが、しかし完全なもの。

(公式サイトより)

ロルフェリン <オードパルファム> | セルジュ・ルタンス

 

香料はインセンス、ムスク、カストリウム。

カストリウムはビーバーから取られる香料で、アニマリックなものです。

 

筆に墨をつける。集中して、紙に筆を置く瞬間。

 

そんな昔の記憶が思い出されました。

 

プッシュした瞬間に思い浮かべたのは何故か墨。パチュリが使われているかはわかりませんが、非常にストイックな印象を受けます。そしてインセンス。お寺やお仏壇のような印象はなく、居住まいを正して精神を集中させ、書に向き合う瞬間のよう。

次第に出てくるやわらかさと微かな甘み。精神を研ぎ澄まして筆を走らせ、それが終わって、自分の書を少し余裕を持って見ているような感覚に陥ります。

 

とは言え私は書道経験者ではなく、小学校で習字の時間があったぐらい(本当に絶望的に下手だった)です。冬休みの宿題で書き初めをした時はガチガチに緊張して書いた記憶があります。

私の高校には書道部があり、文化祭では学校の中庭を使って大きな作品を書く、という最高にシビれるパフォーマンスをしていたりしました。あれはカッコよかったなあ。

 

 

果たしてこの連想が「灰の乙女」「みなしご」とどう繋がるのかという感じですが、日本の公教育を受けてきた人間としての正直な感想としてお受け止めください。他国の人がどういう感想を持つのか、意見交換してみたいです!