ウーロン・アンフィニ(アトリエ・コロン)
筆が進まない作家が、都会から離れ、湖が凍り雪が降るような寒い土地へと執筆のため出かける。温かい暖炉の火、氷の入ったウイスキーグラス。そんな情景。
賦香率15%
【トップ】シチリアのベルガモット、 チュニジアのネロリ、 フリージア
【ミドル】ウーロン茶、 ジャスミンの花びら、 ブロンドレザー
【ラスト】バルカンの煙草の花、 インドのガイアックウッド、 ムスク
トップから香りたつのはベルガモット。そこにネロリがやわらかさを添えています。そこから徐々に出てくるティーノート、そして滑らかなレザー。ミドルに入ってもベルガモットは香り続け、さながら「アールグレイティー烏龍茶版」。
ラストは僅かにウッディになる程度で、重厚感が出てくることはありません。しかしガヤックウッドのためでしょうか、少し固さがあります。
煙草が使われているためスモーキーな部分がありますので、冬に使っても背景にあるストーリーのようにキマると思います。ベルガモットが効いているため、逆に夏に使っても涼しくなりそうです!
香り立ちとしては控えめで、百貨店などのフレグランス売り場で嗅いでも(他の香水より弱いので)いまいちよくわからないかもしれません。(※今回のレポートはサンプルを自宅で試した上で書いています。)
以前の記事でも少しこのメゾンについて書きましたが…
2009年にシルヴィー・ガンターとクリストフ・セルヴァセルが創業したアトリエ・コロンは“コロン・アブソリュ”という新しい種類の香水を提唱しています。オーデコロンのフレッシュ感を保ちつつ、オードパルファンやパルファンの様に香りの構成と深みがあり、なおかつ持続性のある香水を作っています。
このウーロン・アンフィニも柑橘系の印象が強いながら、結構持続します。
しかしこの作家、ウイスキーを飲んでいるとのことですが烏龍茶は一体どこに?そして「究極(アンフィニ)の烏龍茶」とはいったい⁇
フランス人も烏龍茶を日常的に飲むのでしょうか。日本人にとっては、居酒屋でソフトドリンクを頼む時の定番、になっている気がします。