とある愛香家の日記

香水に対する偏愛ばかりを書き連ねております

イストワール ド オランジェ(ラルチザン パフューム)

諸事情ありましてラルチザンの夏限定新作、イストワール ド オランジェ(HISTOIRE D’ORANGERS)の5mlボトルをゲットしました。

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フレグランスファミリー :フローラル
(フレッシュ サニー フローラル)
ヘッドノート :ネロリビガラード、ホワイトティー
ハートノート : ムスク、オレンジブロッサム、モミアブソリュート
ベースノート :アンバーノート、トンカビーン
調香師 :マリー・サラマーニュ

 

聞けば「モロッコにインスピレーションを得た香り」とのこと。

一度訪れたことがある国です。

最初に思ったのが、モロッコのどのあたりだろう、ということでした。

というのも、モロッコには一年中温暖な気候の大西洋沿いの海岸、アトラス山脈の高地、典型的な内陸性気候であるサハラなど様々な地域があり、その気候は一言では表せないのです。

このような緑の大地もモロッコですし

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このような乾いた大地もモロッコです。f:id:Heleninthegarden:20170714165519j:plainf:id:Heleninthegarden:20170714165535j:plain

砂漠の中で咲く花は、それはそれは美しいものでした。 

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で、今回調香師が旅したのはどのあたりかというと(ここからが本題)、タルーダントという街。

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アトラス山脈の南側でした。私は行ったことがないのですが(ないのかよ)、内陸の乾燥地帯だと思います。(ちなみにGoogleでタルーダントで画像検索すると、素敵な世界が現れます。)

 

肝心の香りはというと。

トップからネロリが綺麗に香ります。そこにホワイトティーが高温で鳴り続けている感じです。陽射しの強い、乾燥した大地にはぴったりの香りだと思います。

そこに徐々にモミの木の、爽快感のあるグリーンが加わります。

私の場合、結構長い時間ホワイトティーが鳴り続けた後、ムスクとアンバーがやってきました。それまでのはっきり・くっきりした香りに、急にベールがかけられたよう。一気に柔らかくなります。ほっとする感じ…。

ラストはトンカビーンで締めくくられます。

個人的には、前半のクリアな高音のようなトーンと、後半の柔らかくほっとするようなトーンとの対比が面白いと感じました。

 

さて、このモロッコの香りは、日本の夏でどのように香るのでしょう。

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今日も暑いです。みなさま、熱中症にはお気をつけください。

(結局お前が旅の記憶を振り返りたくてこの記事を書いたんだろ、というツッコミは受け付けます)