Cactus Azul(カクタスアスール)とDarwin(ダーウィン)(FUEGUIA1833)
南米アルゼンチンのフレグランスメゾン、フエギア1833。
詩やタンゴ、また調香師の人生に影響を与えたパタゴニアの大自然や歴史、文化、人物などがインスピレーションのもととなっています。
個性的で素晴らしい香りばかりとの噂は聞きつつも、日本では東京のフラッグシップストアでしか手に入らないので、関西在住の私としてはずっと憧れのメゾンでした。
それが今回、6月末まで京都の「セレクトショップ京」でポップアップストアをやっているというではありませんか!
というわけで、行ってきました。
東京の店舗同様、各香水瓶の上にフラスコが置いてあり、フラスコの中を嗅ぐことでそれぞれの香りを確かめることができます。
全部気になってしまい、店頭に置いてある27種類のオードトワレを片っ端から試していきました(笑)
確かに、どれも独特で個性的。なのにとっつきづらさはありません。どれも素晴らしいとしか言いようがないのです。
全体的に、甘味に特徴があるように感じました。いわゆる「甘い香り」が多いというわけではありません。そうではなく、それぞれの香りが持つ自然でさりげない甘みに、共通するカラーがある感じ。これがフエギアの色なのかしら、と思いました。
グリーンな香りにも特徴があります。ミントやバジルなどは他のメゾンも出しているでしょうが、サボテンの匂い、草原の匂いや干し草の匂いなどはあるでしょうか、いやきっと無い(反語)。
まずは27種類全て嗅ぎ、その中でも気になるものを選び出し、それらをまた嗅いで買うものを絞っていきました。
購入したのは、Cactus AzulとDarwinです。
Cactus Azulはその名のとおりサボテンがテーマです。
・タイプ:Green
・香料:1.Cactus Flower,2.Cedar,3.Nanah Mint
Darwinは進化論の人がテーマ(多分)。
・タイプ:Wood,Spicy
・香料:1.Cedar,2.Vetiverm,3.Grapefruit
「フローラルで良いのはないかしら。グリーンとかウッディってそんなに得意じゃないのよね…」と思って行ったのに、最終的にこの2つになりました。他の香りもみな独特で個性的なのですが(フローラルも素敵なものばかりです!)、これらの香りは特に「フエギアでないと無い香りではないか」だと感じたからです(と、たいして知識もないフレグランス初心者が言ってみる)。
これらの香りの素晴らしさを皆様にお伝えしたいのですが、正直全く言葉が出てきません。
「どこかで嗅いだような香り」では全くないからです。
あえて書けることは、
Cactus Azulはトップがものすごく良いです。良いんですが、表現する言葉が見当たりません…。ミントはあまり主張しません。ミドルからシダーのノートが出てきます。私の肌では最高にシダー!という感じになります。
Darwinは最初はグレープフルーツ?と思いましたが、その後出てくるウッディが素晴らしいのです。乾いた木ではなく、独特の温かみがあるというか。どこかフルーティーですらある。ほっとして、心から安心できる香りです。私の肌に乗せると、スパイシーという印象は受けません。
いずれにせよ、「こんなグリーンやウッディな香りがあるなんて!」と目を見開く思いでした。
大切に大切に使いたいと思います。