とある愛香家の日記

香水に対する偏愛ばかりを書き連ねております

エンプレッサ、ラヴァンティウム(ペンハリガン)

ペンハリガンのTRADE ROUTES COLLECTIONのうち、2つを試香してきました。

TRADE ROUTES COLLECTION | Penhaligon's | ペンハリガン公式オンラインストア

もうひとつのロタール(紅茶を運ぶ帆船のイメージ)は試したことがあり、今回はエンプレッサとラヴァンティウムです。

 

1.エンプレッサ(EMPRESSA)

インスピレーションは、世界の海洋貿易の中心として栄華を極めた19世紀末のロンドンから。え…女帝?!(英語力なしのため不明)という感じですが、実際は上流階級の女性たちのために運ばれたシルク製品やパールをイメージ。ジューシーでなめらかです。


トップ:ブラッドオレンジ、ベルガモット、マンダリン
ハート:ピーチ、カシス、デューベリー(ブラックベリーの一種)、ローズ、ネロリゼラニウム、カルダモン、ピンクペッパー、ブラックペッパー
ベース:バニラ、ココア、フランキンセンス、アンバー、ムスク、ウッズ、パチュリ、サンダルウッド、マルトー

…意外と使いやすいぞ?!というのが、正直な感想。

 

2.ラヴァンティウム(LEVANTIUM)

埠頭に並ぶウェアハウスを埋め尽くしたオリエンタルな宝の山がモチーフ。

まずラムを思わせるダヴァナ(ヨモギ)と、禁断の酒アブサンから始まり、スパイシーフローラルへと移っていく。その後は贅沢なウッディノートへ。

トップ:ベルガモット、ダヴァナ、サフランアブサン
ハート:ローズ、ジャスミン、ヴァイオレット、クローズ、カルダモン、イランイラン、ピーチ
ベース:アンバー、ミルラ、ガイアックウッド、サンダルウッド、シダーウッド、ウード、パチュリ、ムスク、マルトール、バニラ

お店の方には、「お香の香り」と言われました。確かに、贅沢な木の香りがします。特に私が気づいたのはウードでしょうか。ちょっと独特の香りです。

 

なお、本国イギリスではTRADE ROUTES COLLECTIONには日本で売られていないものもいくつかあり(エジプト、モロッコ、トルコ…)、最近では2つ新作が出ている模様。Agarbathi(インドのお寺の香り)とPaithani(これまたインド。スパイス、ローズ、ミルキーノート)です。

ペンハリガンにはマラバー(東インドのスパイスルートを巡る旅をイメージ。紅茶の香り)やヴァーラ(ジョードプルの街の思い出)という、インドをイメージした香りが既に複数あります。純粋にインドが好きなのか、オリエンタリズムなのか、それとも統治していた時代へのノスタルジーなのか。本当のところはわかりませんが、ペンハリガンはインドに何か特別な思い入れがあるのかもしれません。

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