とある愛香家の日記

香水に対する偏愛ばかりを書き連ねております

Patagonia, Ett Hem(fueguia1833)

フエギア1833のパタゴニアとエットヘムを購入しました。

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太古の森を恐竜が歩いている、というのがパタゴニアのイメージ。G20の際、ファーストレディからのオーダーがあり作ったものを調香師が気に入り、通常販売したもの。

KEY NOTE:

1.Austrocedrus 2.Araucaria 3.Paramela

アトラスシダーや、パラメラという薬草が使われています。香調はウッディ。ほんの少しだけスモーキーさもあります。

パタゴニア南米大陸の南緯40度付近を流れるコロラド川以南の地域の総称で、フエギアのホームグラウンド。パタゴニア自体広大な土地ですが、太古の森をイメージしているということで、空間的な広がりのみならず時間的な広がりも感じることができます。つけていると、ふとした瞬間に自分が太古の森にいることに気がつきます。

季節の問題(気温、湿度、着ている衣服の厚み)や、私の肌の問題もあるのだとは思いますが、拡散性が極めて低いように感じ、プッシュしてもあまり香らないので、私は思い切って胸元につけています。あとはその時の気分に応じてウエスト、内腿、肘の内側などから適宜選択。基本的に胸元というのは匂いが鼻を直撃するので気分が悪くなりやすく危険なのですが、パタゴニアぐらい拡散性が低いとちょうどよく感じます。とはいえフエギアは暖かい季節になる程強く香るように私は感じるので、春や夏になったらまたつけ方を工夫しなければならないかもしれません。私は職場にもつけて行き、時折ウッディな香りが鼻を掠めては癒されています。

この香りのすごいところは、ウィスキーにとんでもなく合うところです。ウッディなので食事の邪魔をしない、なおかつウィスキーの香りや風味と合わさると何とも言えない良い気分になります。

 

エットヘムはスカンジナビアにある同名のホテルから。エットヘムとは、At homeという意味。

KEY NOTE:1.Black Pepper 2.Cedarwood 3.Sandalwood

私はあまりペッパーのスパイシーさは感じず、サンダルウッドの温もりを強く感じます。

ホテルの暖炉の前で過ごす時間だったり、毛布にくるまったり、窓の外を眺めたり…というイメージ。最強の「ぬくぬく香水」で、家でゆっくりする時につけたい香りです。

エットヘムも拡散性は低く感じますが、あまり鼻と近いと良さが感じられず(鼻を押し当てて嗅いでもピンと来ません)、少し離れたところからふんふんと香る香気が心地よいので、胸元には決してつけず、肘の内側、ウエスト、内腿などにその日の気分で量を調整してつけています。


私のファーストフエギアはカクタスアスールとダーウィンで、京都のポップアップストア(覚えていらっしゃる方、いるでしょうか。あの6月の良い季節…!)で香料も何も見ずに27種類ぐらいある中から選んだのに両方シダーが使われていて、そんなに私はシダーに惹かれるのか…と思ったんですけど、今回パタゴニアにもエットヘムにも使われていると知って、どんだけシダーにご縁があるんだ、私…と思いました。プロファイリングで選んだハカランダにもシダーは使われているらしく、どうも私はフエギアのシダーにとんでもなく惹かれる傾向にあるようです。