とある愛香家の日記

香水に対する偏愛ばかりを書き連ねております

フルールドリアン(ラルチザン パフューム)

調香師ベルトラン・ドゥショフール御大が今回旅行したのは中米パナマの島。雨季の熱帯雨林に咲く、幻の花をイメージ。残念ながら廃盤です。

 

・トップ:グアバの木の花(グリーン、フルーティーノート)、水の香り(オゾニックノート)
・ミドル:つる植物の花と樹液(モクレン、チュベルーズ、インドソケイ)、つる植物の木(ベチバー、ガイヤクウッド、杉)
・ラスト:トロピカルな森の下草(パチュリ、コケ)

インドソケイとは、プルメリアのことだそうです。いかにも南国!というイメージの花ですよね。

 

まるで、ジャングルの樹々からしたたる雨の雫が想像できるようです。
オゾニックノートは新鮮な空気を呼び込むようで、「蒸し暑い」フレグランスにはなっていないと感じます。
トップで水の匂いを感じた後はぐっと落ち着きます。色で言えば、明るいトロピカルな青緑から、深緑へと変わります。あまりモクレンやチュベローズの濃厚さは感じません。

個人的には、春〜初夏の雨の日に纏いたい香りです。