とある愛香家の日記

香水に対する偏愛ばかりを書き連ねております

クールドベチバーサクレ(ラルチザン パフューム)

名前は「聖なるベチバーの心」。残念ながら廃盤となってしまっています。
iBeautyStoreによると、力強く野生的なハイチ産ベチバーと、優美でフレッシュなロベルテ産ベチバーの2種類が使われています。

トップ:ベルガモット、ブラッドオレンジ、ブラックティ、ジンジャー、ピンクペッパー
ハート:インセンス、ローズ、イリス、スミレ、ベチバー
ベース:ベチバー、アンブレットシード、レザーノート、ラブダナムサンダルウッド、ガイヤクウッド、トンカビーン、バニラ
(https://www.ibeautystore.com/products/1001718
を参照しました)
調香師:Karine Vinchon(fragranticaより)

トップはシトラスとブラックティーがジンジャーやピンクペッパーの温かみとともに香ります。その背後にこんもりとしたベチバーの匂い。
トップが過ぎるとローズなどのフローラルがインセンスとともに花開き、(ベチバーというと男性向け香水のイメージが強いですが)女性的ともとれる優美な香りが広がります。イリス、スミレも使われているためパウダリックな趣も若干あり、心から寛ぐことができます。このミドルの美しいこと!
ローズが落ち着くと、トンカビーンの甘露が感じられるベチバーとサンダルウッドに着地します。

香り立ちは他のラルチザンの作品と同じく終始上品で、声高に香ることはありません。

この香水の美しさには心を掴まれました。かえすがえすも廃盤が惜しい作品です。