とある愛香家の日記

香水に対する偏愛ばかりを書き連ねております

APOM プールファム(メゾン フランシス クルジャン)

APOMはA Part Of Meの略。他の人にも勧めたくなる、自分の一部になるような香り。
シロッコの風の息吹、そして地中海沿岸の男性と女性から溢れるセンシュアリティの響きー

だそうです。

 

香料:オレンジブロッサム、イランイラン、シダーウッド
香調:パウダリー ウッディ フローラル

 

シロッコ(伊:scirocco,sirocco)は、初夏にアフリカから地中海を越えてイタリアに吹く暑い南風(あるいは東南)である。サハラ砂漠を起源とする風で、北アフリカでは乾燥しているが地中海を越えるためイタリア南部到達時には高温湿潤風となり、時に砂嵐を伴う。

(Wikipediaより。砂が海を渡っている写真も載っています)

シロッコ - Wikipedia

 

…要するにイタリア版黄砂ですね⁈(雑)

一体黄砂とA Part Of Meがどう繋がるのかあまりよくわかりませんが、どのような香りかというと。

 

つけたてすぐは、甘くて濃いセクシーな香りがぶわっと来ます。香り立ちは割と強め。私の知っている穏やかで控えめなオレンジブロッサムとは違うんだけど…そうか、これが地中海沿岸の人々の色気か…(コンセプトを知って納得)

そのトップがしばらく続きやがてミドルに入ると、急激にやわらかい香りになります。外にアピールするというよりは、それこそ、肌そのものから香り立つような。とびきりセンシュアルで、ああ、確かにこれはA Part Of Meだ、と納得します。

 

そうか。

我々日本人からすると、時に砂嵐を伴う、地中海を渡る熱く湿った風と、A Part Of Meは全く関連がないように思えるけれど、イタリアの人達にとってはどうなのだろう?

シロッコも含めてイタリアの初夏、自分達の国の季節、自分達の生活なのではないか。

 

もちろんこれは推測に過ぎません。イタリアの人達に向けてだけでなく、世界中に向けて売っている香水ですし。しかし、日本人の立場だけで物事を考えてしまうより、他の国の人達にとってはどうだろうと色々想像するのも楽しいな、と新たな発見がありました。

 

ちなみにAPOMはプールオム(男性向け)もあり、明かされている香料はオレンジブロッサム、シダーウッド、アンバーです。こちらもセクシーなのでしょうか、今度機会があれば嗅いでみたいと思います。