とある愛香家の日記

香水に対する偏愛ばかりを書き連ねております

COCO 香水(CHANEL)

さる筋からCOCOのパルファムをゲットしました。これも一体何十年前のものだろう…?発表は1984年です。

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ガブリエル・シャネルの個性と、バロックへの愛を表現した香り。
彼女は無駄を削ぎ落としたシンプルな服を作る一方で、アパルトマンのインテリアなどにはバロック様式のものを積極的に取り入れていたそうです。
香調はオリエンタル・フローラル・スパイシー。マンダリンのシトラスから始まり、ジャスミンとローズ・ドゥ・メが花開き、パチュリ、ベンゾイン、トンカビーンのラストへと移っていきます。
 
ネットでクチコミを読み漁っているとバブル景気の頃(1986〜1991)に流行っていたことを思い出している人も多く、当時の女性がつけすぎていたのか、中にはトラウマになっている人もいるそうです。
 
バブル景気…ってアラサーとしては全く記憶にないんですけど、こんな雰囲気だったんですかね…↓
♪Do you wanna dance tonight 〜


髪は黒髪ボリュームMAX、前髪をロールし立てて、太眉に赤リップ、肩パットの入ったブレザー(ペプラムも流行りだったのか?)にタイトなペンシルタイプのミニスカート、扇子を持ってディスコで踊る女性達。

割とこってりめのこの頃に比べると今のファッションはあっさりさっぱりのような気もしますが、次の世代から見たら同じように「あの頃こんな格好してたの⁈」と驚かれるのかもしれません。

日本のバブル景気で流行ったのはフランス本国にとって良かったのか悪かったのか、多くの人から「バブリー」と形容され続けてしまっています。

 

アットコスメのクチコミで「バブリー」以外にどんなことを今の消費者に言われているのかを見てみると、「夜向け」「マダム」「つける人と場所を選ぶ」「リッチ」「スパイシーで甘い」「濃厚」「強い女」「気合いを入れたい時にだけつける」「重い」「若い頃背伸びして買った、歳をとった今もう一度つけてみた」「大人の女」「官能的」「香り立ちが強いからつけすぎ注意」などと、「服装はゴージャスで、自分にも他人にも厳しい、近寄りがたいパワフルな大人の女性」のイメージなのかな?と疑問を持ちました。絶賛している人でも、友となりずっと寄り添ってくれるというよりは、この香りの持つパワーを借りたい時につける、というクチコミが多かったように思います。

 

しかしこちらは「バブル景気の頃なんて知らないへなちょこアラサー」、直感上等ドンと来い、と(内心びくつきながら)試してみました。
まずはシトラスから始まり第一印象はオリエンタル、意外と甘みがなくて使いやすいな、と思っているうちにフローラルが花開き、ベンゾインとトンカビーンのためか、独特の甘さが出てきます。しかし甘ったるくはなく、むしろ温かみを感じるほどです。ラストはとても優しいところに落ち着きます。
冬のぽかぽかした昼間につけても違和感はなく、夜限定という印象はありません。季節としては秋冬に良いと思います。
香り立ちが強いか否かについても見てみましたが、ロールオンアトマイザー(ヤマダアトマイザーのコロプチを使用、一度に出る量は少ない)で数ポイントにつけると決して声高にはならず、ふんわりと身体が香りに包み込まれ、それが心地良いように感じました。フラコンから直接何滴かつけるともしかしたら声高に香るのかもしれません。と言うわけで、ロールオンアトマイザーで量を調整しながら使うのをお勧めします。つける場所は内腿かウエストで、手首につけるのは拡散性が高くなるのでお勧めしません。
確かに個性的で意志の強い大人の女性ではあるのですが(決して若くはない)、人を寄せ付けない雰囲気があるかというとそうでもなく、尊敬する格好いい年上の友人のような位置付けです。
この香水に対して「手なづける」とか「使いこなす」と言った言葉は似合いませんが、友人となることはできると思います。

 

さて、香水をたくさん買って既に金銭感覚がおかしくなっているのは百も承知ですが、このパルファムは意外と手が届きやすい量と価格という印象で、最小サイズ7.5mlで税抜15,000円。ゲランのパルファムが最小サイズ30mlで税抜40,000円することを考えると、まだつける人に寄り添った価格なのかな、と思います。
ちなみに、EDPは50ml12,000円、EDTは50mlで9,800円です。パルファムはあまり量を使わないのと拡散性が一番低いのとで、自分があらためて買うのであればEDPよりパルファムかな…と思います。


<おまけ>
ここからはアラサー香水初心者の戯言です。

シャネルと同じく「地方の百貨店でも化粧品カウンターで香水が買えるブランド」としてゲランがありますが、あちらは「歴代男性調香師の『女性に対する賛美』としての香り」なのに対し、シャネルは【創業者への崇拝】を強く感じます。両方とも名字(ファミリーネーム)をブランド名にしており、日本で言えばブリヂストン(Bridge + stone、石橋さん)やサントリー(ポートワインの赤玉SUN+鳥居さん)みたいな感じなのかなと思いますが、シャネルの死後(1971年1月10日永眠)作られた香水の中にはココ(1984)やココマドモアゼル(2001)、ココヌワール(2012)さらに最新作ガブリエル(2017)と、創業者ガブリエル・シャネル(相性ココ)の名前を冠しているものが多くあります。もちろんチャンスやアリュールといった人名では無いものもありますが、創業者の偉大さを後世に伝えたいという、ブランドの強固な意志を感じずにはいられません。