とある愛香家の日記

香水に対する偏愛ばかりを書き連ねております

WARSZAWA(puredistance)

ピュアディスタンスの新作、WARSZAWA(ヴァルシャーヴァ)の17.5mlを購入しましたのでご紹介します。

 

最近このメゾンの記事ばかり書いているような気がしますが、私は誰からも一銭ももらっていません。大丈夫です(?)

 

相変わらず美しい箱とリボン。解くのが惜しい。

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ボトルがキャップレスになり、試験管タイプから手榴弾タイプに変更になったとは聞いていましたが、まさしくそうでした。

スプレー部分にストッパーがついており、使う度に外すような感じです。

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実際は都度ストッパーを外すのは手間なので(割と柔らかい素材なので変形するのも怖い…)、普段は外しておいてボトルは付属のホルダーに入れっぱなしにしておく、というのが正しい(?)使い方なのかなあと思います。

 

Galbanum, Grapefruit, Violet leaf, Jasmin Absolute, Broom absolute, Orris butter, Patchouli, Vetiver and Styrax.

Perfume Extrait: 25% perfume oil

PERFUMER: ANTOINE LIE

アントワーヌ・リーはブラック、ホワイトを手がけた調香師です。
キャッチコピーはA Dreamy World of Old Time Chic.
 
ピュアディスタンスのフォス社長は約30年前、デヴィッド・ボウイの「WARSZAWA」という曲に感銘を受けました。そして20代の頃初めてワルシャワの街を訪れた時、ポーランドの人々がとても親切なことを知りました。
その後、ピュアディスタンスを創設後、ポーランドでピュアディスタンスを扱っているMissla家と特別な友情を育み、温かくスタイリッシュなStanislawa Misslaの人柄に、戦前のワルシャワの美しさとエレガンスを思い浮かべました。そしてクラシックでシックで温かな香水を作ることを思い立ち、フランスの調香師アントワーヌ・リーに調香を依頼しました。リーは毛皮のコートを着た、エレガントで自信に溢れるポーランド女性をイメージし、ショパンノクターンNo.20を聴きながら、ヴァルシャーヴァを作りました。
ヴァルシャーヴァは1年間ポーランドのQuality Missala店で限定販売され、2017年11月、全世界で発売されることとなりました。
 

公式サイトで「プロのレビュー」として紹介されているもののうち、いくつかに書かれているとおり「どれかひとつの香料が際立って香る訳ではないものの、総体として大変素晴らしい」というのがぴったりで、ジャスミンにありがちなムワンとした青味もないし、グレープフルーツのためかフルーティーさは感じるものの、柑橘系特有のギュッとした酸味はあまり感じません。敢えて言えば「深緑を思わせる、美しい香り」です。

 

と言うわけで、以下はあくまで私の受けた印象(イメージ)です。

 

初めて嗅いだ時に感じたのは、「泣き」の要素でした。それも声を上げて泣くのではなく、辛い中、涙を堪えて口を真一文字に結んで生きてきたような…厳しい過去を乗り越えて来た者の勁さを感じました。それはワルシャワの街の思い出なのかもしれませんし、単なる私の勝手なイメージなのかもしれませんが、しっかり者で辛抱強い女性を思い浮かべたのは確かです。

 

戦前のワルシャワを思い浮かべて作られたということですが、昔から苦難の歴史を歩んで来たポーランドという国、そしてナチス・ドイツの占領下で起こったワルシャワ蜂起で街が壊滅的になったことなどが香りにも反映しているのではないかと、勝手に推察しています。…が、本当のところはわかりません。

わかる!国際情勢「ポーランドという国」(外務省)

http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/pr/wakaru/topics/vol22/index.html

 

ピュアディスタンスの香りは全てディスカバリーボックス(サンプルセット)で試しましたが、これはその中でも「クラシカル」「ラグジュアリー」「ドレスアップ感」という点で上位に来るように思います。深い緑(モスグリーン)の、天鵞絨のドレスを纏った女性のイメージです。軽やかではなく、重みのある素材。

クラシカルなのはオパルドゥも同様ですが、オパルドゥの方がパウダリーで、感情的にフラットで余裕を持っているのに対し、ヴァルシャーヴァは「泣き」の要素が入ります。

ラグジュアリーという点ではブラックも大変にラグジュアリーですが、あちらは完全に最大公約数的なところは無視した、クラシカルというよりは最高級のモードを地で行っている感じです(文字通り、ブラックの服を来て)。

 

ヴァルシャーヴァは良い意味で「オーソドックス」や「クラシカル」「時の重み」「王道」を知っていて(※凡庸という意味では決してない)、例えば目の前に問題が立ちはだかったとしても、スマートに奇策を立てるキレ者というよりは、正攻法で一歩一歩着実に歩みを進めていくようなところがあります。

 

普段使いするには非常にラグジュアリーで、家でくつろいだりカジュアルな格好でいる時よりは、シックでエレガントにお洒落をして出かける時に纏うと良いと思います。日々付き合うというよりは、とっておきの機会につけたい、そんな香りです。

 

ちなみに、つけた時の香り立ちはピュアディスタンスの中でも強めに感じ(そのうちかなり落ち着きますが)、(サンプルでは控えめなものの、ボトルからだと)噴霧した後部屋に香りが結構残ります。私はベランダで足首につけたりしていますので、ご参考までに…

 

<追記2018.1.14>

拡散性について。

香り立ちの強さもさることながら、拡散性もピュアディスタンスの中ではピカイチ…かもしれません。自室でつけた後リビングでゴロゴロしていたら、数メートル先のドアから入ってきた夫が「めっちゃ香水臭いんだけど」と言ってきて、泣く泣くシャワーで落としました。ご参考までに。

<さらに追記2018.1.16>

このままでは家族に不評なため死蔵品になってしまう、ということでロールオンアトマイザーに入れて極々少量で使うことにしました。仕事終わりにもロッカーでつけやすいですし。ピュアディスタンスはボトルが素晴らしく、スプレーから細かい霧が出てきて一度に噴霧する量もパルファムとしては適切だと思われ、ロールオンアトマイザーに入れるのは少し寂しいのですが、香水は使ってなんぼ、家族に迷惑をかけずに纏えるか実験してみたいと思います。また結果を追記するかもしれません。

 

<追記2018.2.5>

コメント欄にて教えていただいた方法「ジップロックにコットンを入れて1〜2プッシュ、それを内腿に撫でてつける」を試したところ、だいぶ控えめで上品な香らせ方ができるようになりました。感謝申し上げます。