OPARDU(puredistance)

オパルドゥをご紹介します。
 

つけた途端「はああああ〜〜オパルドゥ〜〜〜」と仰け反りたくなる、そんな香りです。

 
香料はライラックヘリオトロープ、チュベローズ、ガーデニア、バイオレット、ブルガリアンローズ、カーネーションジャスミン、シダーウッド。あまり重さは感じません。
調香師はニューヨークのアニー・ブザンティアンです。賦香率は32%。
 
「このトップ…どこかで嗅いだことのある匂いだな」と思ったら「はっ…ニベア!」と閃きました。あのハンドクリームの匂いをもっと繊細に、複雑にした感じ…。ニベアの匂いが好きな方にぜひお勧めしたいです。
 
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愛、ロマンス、誘惑の記憶。在りし日の、ベルベットのようなパリの夜。
 
昔を懐かしむ、クラシカルな香りとのことで少々とっつきづらいのかな?と思いきや、気負いのない香りがとても素直に広がります。
非常に円く、柔らかく、包み込むような香りで、シェイドゥナが綺麗なお姉さんだとしたらオパルドゥはもう少し年齢が上です。
事前にネットでクチコミを読み漁り「最高のパウダリーな香水」と予習していたのですが、実はパウダリーなものに対して食わず嫌いの苦手意識を持っている私、どうかなあ好きになれるかなあと少し不安を持って纏ってみました。しかしこれは肌の上で非常にふんわりと香り、粗い粉の感じは出ず、どこまでも滑らかな感触が続きます。
 
これって「パウダリーなんだろうか?」。
…というか、私の中で「パウダリー」のイメージが誤っている気がしてきました…。お粉で少し咽せてしまう時のような匂いを想像していました。体調によってデパートの化粧品売り場の匂いをきつく感じてしまう時とか、あの感覚(※化粧品売り場自体は嫌いではありません)。あと、もう少し粒子が粗い物。視界不明瞭で、バフバフしてる感じ。
…何となく悪意が感じられて私の食わず嫌いっぷりが露呈してしまいましたが、この香水に関しては全く不快感がなく、目の前が見えないような粉々しい状態というよりは、割と視界が良好です。パウダリーに苦手意識を持っていらっしゃる方もトライできるのでは?と思います。
 
ちなみに、チュベローズに関しても強烈な苦手意識を持っており、香料リストに入っているだけで避けようとしてしまう私ですが、これに関しては前面に出てくるようには感じられないため、難しいことを考えずにつけられるのが嬉しいです。
 
ローズやアルデヒドに対する苦手意識がシェイドゥナで破られ、パウダリーやチュベローズに対する苦手意識もオパルドゥで破られ、ピュアディスタンスの香水には「自分の好みはこんなもの、これは好きだけどあれは嫌い」という思い込みをことごとくぶち破ってくれる力があるように感じています。
 
まだご紹介できていない香りはあと4つ。試せるのが楽しみです。

2017.10.22追記
私がこの香水をつける時、どうしても脳裏に浮かんでしまう言葉があります。
「…オカアサーン…」
自分の母親はオパルドゥのイメージと違いますし、実際に母を思い出す訳ではありませんが、全てを受け入れ優しく包み込んでくれて、どこか懐かしさを覚える存在を感じてしまいます。私は「世の母親はみなそういうものだ」とは思いませんし、母性も信じていませんが、要するに何が言いたいかというと、これ以上無いほど寛げる香水であるということで、全てを受け入れてくれるようなオパルドゥの香りにはひたすら頭が下がります。(と、書きながら、自分が人の親になったら「何都合のいいことを言ってやがんだい」、とこれを書いた今日の自分に言ってやりたくなるような気もしています)