fueguia1833の世界観とCactus Azul&Darwinの物語

フエギアの香りの世界観と、購入した香りのバックグラウンドを書いてみます。

 
以前にもご紹介しましたが、fueguia1833はアルゼンチンのメゾン。
調香師はジュリアン・ベデルで、詩やタンゴ、パタゴニアの自然、歴史、文化、人物からインスピレーションを受けた香りを製造しています。数世紀前の南米とヨーロッパの出会いである、チャールズ・ダーウィンの航海に想いを馳せて誕生。名前は航海に同行した少女の名前と、彼らが南米を再訪した1833年に由来します。
 
私が持っているのは、カクタスアスール、ダーウィン、ビブリオテッカデバベル、ラホベンノーチェ、ハカランダ(←New!)です。
いつの間にかこんなに増えてしまいました。
日本には東京のグランハイアットにしか店舗がなく、関西では一度京都でポップアップがありましたが、とにかく地方在住者にとっては「今手に入れなければ次はいつ手に入れられるんだろう…」とついつい買ってしまう、そんなメゾンとなっています。東京も地方在住者も沼にずぶずふ沈んでいる人多数。
特徴的なのは、香りを選ぶ際、ムエットではなく香りを吹き付けたフラスコから嗅ぐこと。ムエットとは異なる香り方をするのはもちろん、店員さんにいちいちムエットに吹き付けてもらう必要がなく、様々な香りを次々に手にとって試せるという良さもあります。
 
フエギアの香りを言葉で表現するのは難しいです。というのも、香料はひとつの香水につき基本3つしか明かされておらず、また香りもトップ、ミドル、ラストと変わっていくというよりは、和音のように香料が響きあうような作りになっているので、「ここではこの香りが出てきて、次にこうなって…」という説明がしづらいのです。
必要なのは、とにかく嗅いでみること。未だ経験したことの無い香りに脳が驚きます。
 
さて、まずは以前にもご紹介したカクタスアスールとダーウィンから。どちらもトワレです。2017年6月、京都のポップアップストアにて購入。よって香りのバックグラウンドなどについて、フエギアの店員さんの説明は受けられませんでした(そのセレクトショップの店員さんからは、主要な3つの香料を教えてもらいました)。
 
カクタスアスールは、隣国ウルグアイの海辺の情景がテーマとなっています。ウルグアイはアルゼンチンの多くの人がヴァカンスを過ごす場所なのだそうで、ジュリアンも海辺に別荘を持っています。別荘の写真はジュリアンのInstagramで見ることができます。
別荘からは海が見えて、サボテンの花も咲いていて、草原からはミントの香りがする…そんな光景です。

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香料はハイノート、ミディアムノート、ローノートの順に、1.Cactus Flower 2.Cedar Wood 3.Nanah mintとなっています。
ハイノートは最も長く残り、美しい余韻を残すもの。ミディアムノートは香りに個性を与え、その香水のテーマを表現するもの。ローノートは、つけた瞬間の香りで、第一印象を左右します。
海辺の情景だから、マリンノートが使われているのではないか?実はソルティーなのではないか?と聞いてみたら、マリンノートは合成香料であり、全て天然香料で作っているフエギアでは使っていないとのことでした。
 
ダーウィンは進化論で有名な人物で、彼の航海がテーマとなっており、その船室の香りをイメージしたものとなっています。大海原を航海していくような広がりのある香りであり、私は本を読む時につけたくなります。知の海に漕ぎ出せるような気になるのです。

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香料は1.Cedar, 2.Vetiverm, 3.Grapefruitとなっています。こちらも、マリンノートは使われていません。
 
ちなみに、カクタスアスールもダーウィンも夏の方がウッディノートが強く出るとのことですので、ご参考まで。
 
次の記事にて、ビブリオテッカデバベルとラホベンノーチェをご紹介します。