とある愛香家の日記

香水に対する偏愛ばかりを書き連ねております

MON NUMÉRO 9 モン ニュメロ9(ラルチザン パフューム)

ラルチザン パフュームのモン ニュメロ9(MON NUMÉRO 9)を現品購入いたしましたのでご紹介します。

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twitterのフォロワーさんにお勧めいただき、百貨店で試したらあまりの良さにのけぞりそうになり、恋に落ちました。初めてのラルチザン。鮮烈な出会いです。
普段は手首につけてから30分~1時間ぐらいはショッピングなどしながら様子を見て、購入するか否か決めたりするのですが、これは家に帰ってきちんとラストまで嗅いで、日を改めて買いました。その場で衝動買いしなかっただけでも褒めてほしい…。(←結局買っていることに違いはないだろ、というツッコミはさておき)

 

ラルチザンでは、「シトラス アロマティック フローラル アンバリ―」に分類されています。つまり「もはやこの香水でひとつのジャンル」ということでしょうか。

レモンが使われてはいますが、個人的には、単なる「柑橘系」というくくりにはしたくない香りです。

ヘッドノート / レモン、コリアンダー、レモンプチグレン、カルダモン
ハートノート / シクラメンシソの葉、ターキッシュローズ
ベースノート / ミルラ、べチバー、パチュリ
調香師 / ベルトラン・ドゥショフール


最初はレモンが香りますが、綺麗なレモンジュースというよりはレモンピールの匂い。そしてレモンプチグレンのせいか、木や葉を感じ、しっかりした印象を受けます。そしてカルダモンがスパイシーさをさりげなく加えています。
※プチグレン=主にビターオレンジの枝や葉から抽出される香料。ここではレモンプチグレンとあるため、レモンの枝や葉から抽出されているものと考えられます(推測です)。

ミドルはシソの葉。トップの印象はそのままに、爽快な葉っぱの要素が強くなります。青臭くはないです。私はローズが苦手なのですが、幸いなことに(?)あまり感じません。

ラストはミドルから大きく変化しないように思えますが、かすかにパチュリを感じます。

 

モン ニュメロ9は単なる「軽くて爽やか」な香水ではありません。一本芯が通っている、しっかりした香り。

そんな香りなのに、コロンなんです。トワレとかパルファムではない。この事実を知った時、「くッ…これが【香りの職人】(=L'Artisan)ということかッ…!」となんだか憎い気持ちになりました。

 

Twitterのフォロワーさん達がラルチザンを「沼」と形容されていましたが…

…見事に落ちてしまった気がします。

 

<追記2018.1.16>

日本国内では廃盤になってしまいました。売れなかったのでしょうか…本国ではまだ取り扱いがあるようです。

本国公式サイトによれば、

シトラスだけでなく、意外性のある香料がともに立ち上がります。コンセプトは日本の温泉から漂う、元気が出てくるような香り。コロンも温泉も、感覚を目覚めさせてくれます。」

…って思いっきり日本の温泉がテーマじゃないですか!なのに国内廃盤にして良いんですか?と思いつつも、「大人の事情」もあるのだろうなと推察し、今回は筆を置くことにいたします。


<追記2018.5.23>

2018.6.20から再販になります。ボトルは黒いものから透明なものに変更になるとのことです。