とある愛香家の日記

香水に対する偏愛ばかりを書き連ねております

グラン・ネロリ(アトリエ・コロン)

【トップ】モロッコネロリシチリアベルガモットパラグアイのプチグレン

【ミドル】ペルシャのガルバナム、スロベニアのオークモス、スカンジナビアのサンダルウッド
【ラスト】ムスク、バーニジアのセダーウッド、マダガスカルのバニラ
 
トップがかなり特徴的。スッキリ優しいネロリではなく、苦味やグリーンがどーん!と出てきます。さながら骨太ネロリというところでしょうか。「フェミニンでロマンティックな香り」と下記サイトの説明にはありますが、この部分ではあまりそのイメージはありません。(※後記:別の日につけたらあまり苦みは感じませんでした。体温や気温のせいでしょうか。)
これはプチグレンのなせる業でしょうか。プチグレンはオレンジの葉と木から取れる香料。時によっては少しウッディな印象も受けます。
そこから割とすぐに香りが変化し、優しいネロリの香りになります。ガルバナムは樹脂からなる香料で、サンダルウッドやオークモスもあってミドルがウッディー!な感じになるのかと思いきやそうではありませんでした。基本はネロリの香り。ベルガモットのためか、ジューシーさもあります。その奥でかすかにサンダルウッドが鳴っている…ぐらいの印象です。あくまでネロリを引き立たせるために他の香料が使われているように感じました。
最後はバニラもほんのり香りますが、甘ったるくなる訳ではなく、ここでもネロリが主役でそのまま柔らかく消えていく…という感じです。

 
アトリエ・コロンは柑橘系が特徴のブランドで、シトラスに限らずウッディやフローラル、オリエンタルなど様々なテイストのフレグランスがありますが、どれも柑橘系の要素が入っているとのこと。
コロンのフレッシュ感を保ちつつもオードパルファンのような持続力があるのが特徴です。コロンは飛びが早いし、トワレでもパルファンでも柑橘系の要素は早くに飛んでしまいますが、アトリエ・コロンの柑橘は持続します。
そして一口に柑橘系といっても、そのバリエーションは幅広いです。ムエットで色々と試香させてもらうのはとても楽しかったので、またお店に色々と嗅ぎに行きたいと思います。
 
公式サイトではありませんが色々と説明があるのでご参考までに:
各香料の原産地の記載があります。他のメーカーでもそうなのでしょうが、ひとつの香水が世界中から集められた香料で出来上がっていることがわかります。